校舎ブログ

読書週間

上石神井校|2011年10月30日

10月27日から2週間、読書週間です。
「今の子は本を読まなくなった」
なんて言葉は、僕の子供のころから言われていることですが、
それはきっと、僕の子供のころに「テレビは一家に複数台」になり始めたからかなと思います。
同時に、ファミリーコンピューターなるものが発売され、「一人でも楽しく遊べる」ようになってしまいました。

それでも、「テレビ」「ファミコン」を長時間するのは良くない、という考えが今以上に強かった(余談だけど、そのころは「炭酸ジュースは骨を溶かすから飲みすぎてはいけない」とか言われてた。みんな信じてた笑)ので、なんだかんだ、本を読む機会は今より多かったかなと思います。

でも、今は、昔よりさらに、本を読む機会は減ったなと思います。
「本を読むぐらいしかすることがない」というシチュエーションが、まず、ない。
ケータイがインターネットにつながったのが、最大の要因かなと思いますけど。

だから、意識しないと、読まない。

・・・だいぶ前置きが長くなりましたが、そういうわけで、「読書週間」だからといい聞かせ、一冊買ってみるのはどうですか。
個人的には、ちょっと冒険して、「文豪」の作品に手を伸ばしてほしいと思ってます。
クラスで流行ってて、回し読みされるようなタイプの本じゃなくて、
「多分これ読んでるのクラスで自分だけだろう」みたいな本を、読んでみてほしい。

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」とか(スネギリョフ二等大尉とか、リザヴェータ・スメルジャ―シチャヤとか、ロシア系の名前が覚えられなくて挫折しそうになり、やっと読み終えたと思ったら上・中・下に分かれていてまだ3分の1だということに気づいて挫折しそうになる作品。心が鍛えられる笑)、ニーチェの「善悪の彼岸」とか(ちょっと冒険して手に取ったら、難解すぎて精読どころか大意もとれない。テーマすら読み取れない。辞書引きの習慣が身に付く笑)とか。

まあ、それは冗談にしても、そういう、ちょっと古い作品もチャレンジしてほしい。
古いのに残ってるってことは、それにふさわしい価値があるんじゃないかな、と。

本物に出会えた時の、
「言葉にできない。したくない。だから誰にも語れない。語りたくない。でも他の誰かとすばらしさを共有できないのがたまらなく寂しい。」
っていう、あの感じ。

あの感じを、探しに行こう!

この写真は詩人(短歌)の穂村弘さんの作品です。これは短歌ではなくエッセー集ですけど。
上で文豪を薦めておいてなんですけど(っていったら失礼か)、穂村さんサイコーです。
「世界音痴」「本当はちがうんだ」いずれも心をわしずかみにするフレーズですよね。笑っちゃうけど泣けてきます。
迷ったら是非ご一読ください。小さい本屋には置いてないかもしれません(笑)

上石神井校 校舎長 林克洋