春の日の思い出 番外編
上石神井校|2012年4月8日
いよいよ、明日が、春期講習延長戦のラストです。
明後日からは、すべての学校の新学期。
というわけで、ちょっとしんみりしちゃったので、そんなときは、思い出話。・・・いいよね?
今日はまた、別の年の春の話。
自分は、2浪したのですけれど、2浪目の春、新聞配達をしていました。
人生で一番、「行き詰ってた」時期かもしれない、春でした。
思い出って、不思議ですよね。
思い出の映像は、動画にはならない。
写真のように、特別なワンシーンが、断片的に残ります。
あのころの自分の心に焼き付いているワンシーン。
それは、「新聞を配りながらコンビニのハンバーガーを食べる自分」です。
いつも。
あのコンビニのお兄さんは、僕に、ハンバーガーをタダでくれた。
「ちょっと待ってろ。」
商品の棚から持ってきて(いいのかな)、レンジでチンして、ほかほかのハンバーガー。
それを、いつも、くれた。
春の早朝は、寒い。
ハンバーガー、温かい。
かじる。
急がなきゃ。
朝の新聞配達には、タイムリミットがあるのだから。
でも、今は、足を止めて、かじる。
あったかい。ハンバーガー。こんなにも、あったかい。
お兄さんの顔はもう忘れちゃったけど、あのハンバーガーの「温かさ」は、絶対に忘れない。
あのハンバーガーの温かさと、HOMESの暖かさは、同じ温度かなあ。
同じ温度だったら、いいなあ。
上石神井校 校舎長 林克洋