国語のひみつ
上石神井校|2012年9月8日
秋ですね!こんにちは。校舎長の林です。
突然ですが、自分、講師としては国語が専門です。
個別指導ではあまり受講する生徒もいないですが、「国語を心配している生徒」はたくさんいますね。
そんな生徒に、講習会などでピンポイント講座などをしていると、「もっともっと国語をやってほしい」と思います。
そしてなにより、国語を好きになってほしいと、思います。
「国語」
それは、「言葉」と言ってもいいかもしれません。
僕が、最初に「言葉」のおもしろさ、無限の可能性に気づいたのが、大学1年のころ。
「詩人会」というサークルに見学に行ったときのことです。
ある先輩が、「新作できた」といってみんなに配ってました。
全部は覚えていませんが、冒頭は覚えています。
書き出しは、こうでした。
「大きな生き物は、大きく爆発する。
小さな生き物は、大きく爆発する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドキッと、しました。
ドキッと、したんです。
冒頭のこの2行に、自分は、完全に心を奪われました。
今まで自分が何気なく使用していた「言葉」には、こんな「奥行」があったのだと、初めて知ったのです。
そして。
同じように、サークルの見学に来ていた女の子が、自作のノートを見せてくれました。
そこには、こんな詩が書かれていました。
「飛行機が落ちたとニュースがあった。
でも、私はまったく無知だから
浮いていることの方が不思議だと思う。」
クラッと来ました。
言葉とは、「情報」であり「手段」であり「論理」であると思っていました。
しかし、この詩は、情報として、手段として、論理として、無意味です。
なのに、確かに言葉として、訴えかけてくる何かはあるのです。
みなさん。
国語は、言葉は、おもしろい。
活字は、愛しくてかわいい。
国語の問題文を読むときに、
「解答を得るための情報」として向き合うのを、少し控えて、
作者の心に通じる「奥行」を感じてみましょう。
みんなが、「国語好き!」って言ってくれると、いいなあ。
そして、みんなの国語の偏差値が上がるといいなあ(笑)
5教科ぜんぶ、がんばるぞ!!!
(渡部先生がゲットしてきた、学院長直筆のサイン問題集です。英語ですけど・・・)
上石神井校 校舎長 林克洋