ハツクニシラススメラミコト
彦根駅前校|2016年2月11日
なんだか呪文のようなタイトルですが、
今日は日本史のお話です。
今日は建国記念の日ですね。
祝日でしたので、午前中から
たくさん勉強しに来てくれました。
さて、建国記念の日がなんでまた
2月の11日なのかというと、
初代天皇の神武天皇が
即位した日を、太陽暦に
換算すると2月11日になったから、
ということだそうです。
ところで、歴代の天皇さんには
「◆◆天皇」という、教科書に
載っているような呼び名とは別の、
違った呼び名があるのです。
初代の神武天皇には
「ハツクニシラススメラミコト」
という名前があります。これは
「ハツ:初めて」
「クニ:国を」
「シラス:統治した」
「スメラミコト:天皇」、すなわち
「初めて国を治めた天皇」という
意味なのですが、実はここに、
日本史上大きなナゾとなっている
ことがあるんです。
それはなにかというと、
十代目の崇神天皇の呼び名も
神武天皇と全く同じ、
「ハツクニシラススメラミコト」
なのです。
これが他の呼び名だったら、
「同じような感じの天皇だったから
同じ呼び名にしたんじゃないか?」と
考えられなくもないのですが、何しろ
「初めて国を治めた天皇」という
意味ですからね。
そんな名前が二つあるとなると、
これはもう、一つのミステリーです。
昔からこの問題については、
諸説あって定かではありませんが、
こういうことをあれこれ考えてみるのも
歴史の楽しみ方の一つですね。
彦根駅前校 川口