中学校の期末テスト、やってます。
彦根駅前校|2017年6月22日
中学校は今日と明日が期末テストというところが多いですね。
高校は、今週のところと、月末から7月初旬にかけてのところに分かれています。
彦根東高校や米原高校では、文化祭や体育祭の真っ最中です。
でもイベントで疲れているのにちゃんと来て勉強も頑張っています。さすがですね。
そんな今日は作家の山本周五郎さんの誕生日です。
本名は清水三十六(しみず さとむ)さんです。
明治36年の生まれなのでこの名前だそうです。
『樅(もみ)の木は残った』とか『青べか物語』などで有名ですね。
特に『青べか物語』は時々読書感想文の課題図書になってたりします。
あと、彼の代表作というと『赤ひげ診療譚(しんりょうたん)』も有名です。
こちらは小説よりも黒澤明監督・三船敏郎主演の映画の方が知られています。
山本周五郎さん本人が「原作よりいい」と言ったくらいの傑作で、海外のいろんな映画祭でも合計で10以上の賞を獲得している作品です。たまにはこういう映画もいいものですよ。
さて、そんな山本周五郎さんが作家になる一つのきっかけになったエピソードが興味深いので、今日はその話をしましょう。
彼が小学生だったころに作文の宿題を出されたことがあったそうです。
そこで山本周五郎さんは同じ学級の友達といろんなことをして楽しく遊んだという作文を書きました。
ところが実は、その友達とは遊んでいなかったのです。全くのウソをでっちあげて書いたのです。
作文の宿題が発表されたときに、その友達が「僕は清水と一緒に遊んでいない」と言い出して、クラス中が大騒ぎになりました。
嘘つき呼ばわりされて、クラスのみんなから問い詰められた周五郎さんは、何も言えずに立っているだけだったそうです。
その時、担任の先生は、周五郎さんの作文を読み直してこういったそうです。
「こうも見事に嘘が書けるのは素晴らしい。お前は将来小説家になれ」
期末が終われば夏休み。読書感想文が宿題に出たら、彼の作品も候補に入れてあげてください。
彦根駅前校 川口