大学選びの基準
彦根駅前校|2018年1月19日
今日、高校3年生のみんなに、センターリサーチの結果が学校で渡されました。
この結果を見ながら最終的にどの大学を受けるのかを決定して、1月末までに入学願書を送ることになります。
彦根駅前校も、懇談や電話相談がたくさんありました。こういう時にどの大学に決めるかという基準は人によって違います。
どこの大学かにこだわる人もいれば、やりたい勉強ができればどの大学でもいい、という人もいます。
家から通いたいという人もいれば、一人暮らしをしたいという人もいます。
「正解」はありません。自分がどうしたいかだけが問題です。自分の人生ですからね。
大学を選ぶとき、多くの人が参考にするのが合格に必要な学力別のランキング、いわゆる偏差値ランキングです。
偏差値が高い大学ほど「良い大学」という事にされていますが、世の中のモノサシは一つではありません。
基準が違えばランキングの順位も変わってきます。たとえばTimes Higher Education(THE)というものがあります。これはイギリスにある世界最古の新聞、The Timesが毎年発行している高等教育情報誌です。
このTHEでは、通っている学生に対して教授がどれくらいいるか、学生一人当たりにどれくらい研究予算をかけているか、教授の論文がどれくらい世界で評価されているかといった独自の基準をもとに、教育機関・研究機関としての大学を評価して世界の大学ランキングを毎年作っています。
そこが日本のベネッセなどと協力して作った日本の大学ランキングがこれです。英語ですけど大学の名前はだいたい一緒ですからわかるかと思います。
これで見ると、入試の難易度と、世界基準での教育機関・研究機関としての評価がかなりちがうことがわかります。
たとえば17位に長岡技術科学大学という国立大学があります。新潟県にあるこの大学の難易度はセンター試験61%、偏差値45となっています。国立大学の入試難易度ランキングではかなり下の方です。
一方で、THEのランキングでは上智大学、金沢大学、立命館大学、東京外国語大学、東京理科大学、横浜国立大学、東京医科歯科大学、同志社大学といった、超有名難関大学よりも上であると評価されているのです。
このように、基準が違えば当然順位も変わってきます。
受験生ではないみんなも、いつか進路を決める日が来ます。その時にそなえて、「世間ではこうだから」「まわりがこう言ってるから」とかではなく「自分はこうしたい」という自分だけのモノサシを持っておきましょう。
彦根駅前校 川口