2026年6月13日
高校生 理科天文学が学べる大学ランキング|名古屋や関西のおすすめ学科も紹介

天文学は、人類が抱き続けてきた宇宙についての根源的な問いに挑む学問です。天文学を専門的に学べる大学に進学すれば、充実したカリキュラムや指導陣に学び、最新の研究設備を駆使してこれらの謎に迫ることができるでしょう。
しかし、天文学を本格的に学べる大学・学科は全国でも限られており、どの大学を選べばよいか迷っている高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、天文学を学べるおすすめの国公立・私立大学をランキング形式で紹介します。名古屋や関西エリアの大学も取り上げていますので、志望校選びにぜひお役立てください。
天文学を学べるおすすめの国公立や私立大学・学科とは?

天文学は、宇宙の構造や運動の仕組み、起源や進化などを解明する学問です。主に物理の理論から宇宙の法則を解明する領域と、観測の結果から解明する領域があります。
大学で専門的に天文学を学びたい場合は、天文学や宇宙物理学などの学科を有する理学部または理工学部に進学することをおすすめします。
ただし、天文学を専門的に学べる国公立大学や私立大学は全国でも限られており、学科の名称も「天文学」や「宇宙物理学」とは限りません。
そのため、学科の名称だけでなくカリキュラムや教員の有無、各研究室のテーマなどをよく確認し、比較したうえで自分に合う大学・学科を選ぶことが重要です。
【国公立】天文学を学べるおすすめ大学・学科ランキング|名古屋や関西エリアも

天文学を学べるおすすめの国公立大学ランキングを紹介します。
ランキングはホームズ独自の調査により、偏差値だけでなく、天文学の分野での研究実績や評価、指導者の存在や学習・研究環境などから総合的に判断してまとめました。
| 大学 | 学部・学科 | 偏差値 | 特徴 | |
| 1位 | 東京大学 | 理学部
天文学科・物理学科・地球惑星物理学科 |
67.5 | 入学時に学科を確定せず、3年次に進路を振り分け(進振り制度)。
天文学科では望遠鏡を用いた観測実習でデータ収集・解析を実践。銀河天文学・恒星進化論・宇宙論・系外惑星・星間物理学などを学ぶ。 物理学科は素粒子・宇宙・物性物理学を幅広くカバー。 地球惑星物理学科では惑星宇宙現象も対象とする。 |
| 2位 | 東北大学 | 理学部 宇宙地球物理学科(天文学専攻) | 62〜67 | 全国でも数少ない天文学・宇宙物理学の総合的な教育・研究を行う大学。理論・数値シミュレーション・観測・観測装置開発など多様な手法で、天文学のほとんどの分野を研究している。
宇宙地球物理学科に入学後、2年次後半からコースが分かれる。天文学コースでは、天文物理学や実習が充実。 |
| 3位 | 名古屋大学 | 理学部 物理学科(天文・宇宙物理学コース) | 60〜65 | 物理学科の中に天文・宇宙物理学コースが設けられ、2年次から希望の学科に進む。
1・2年次で物理基礎、3年次から専門科目、4年次に研究室配属。 宇宙地球環境研究所とも連携。 |
| 4位 | 京都大学 | 理学部(物理学・宇宙物理学教室) | 65〜70 | 宇宙物理学教室では、太陽活動・星と惑星系の形成進化・銀河の形成進化・宇宙論など多岐にわたる研究が行われる。京大岡山3.8m新技術望遠鏡など独自の観測設備も有する。
1〜2年次は全学共通科目と専門基礎科目を広く履修。2年次末に宇宙物理学教室へ登録し、3年次から専門分野に取り組む。 |
| 5位 | 広島大学 | 理学部 物理学科 | 50 | 宇宙物理学関連の研究室は理論・観測のつながりを重視し、両面から先進的な研究を行う体制が整っている。
講義や少人数セミナー、実験や演習を通じて、最先端の研究に必要とされる基礎を習得し、4年次には、希望する研究グループに所属、個別の研究課題に取り組む。 |
| 6位 | 大阪大学 | 理学部 物理学科(宇宙地球科学含む) | 62.5 | 湯川秀樹博士らの活躍の場でもあった伝統ある物理学科。1995年に宇宙地球科学科と統合し、宇宙・惑星・地球環境まで広い分野を研究対象としている。
1〜2年次は数学・物理の基礎を固め、3年次以降は素粒子・宇宙・物性など各専門分野に特化。 4年次に研究室へ配属。大学院理学研究科の宇宙地球科学専攻との連携も充実。 |
| 7位 | 東京科学大学 | 理学院 地球惑星科学系(旧東工大) | 60〜70 |
地球・惑星の誕生と進化を地質・地球物理・惑星宇宙物理から研究。
1年次は、数学・物理学・化学・生命科学の基礎講座とともに、専門科目の入門編となる講座も履修できる。
2、3年次には、より高度な数学・物理学・化学系科目群、地球惑星科学科目群、実験系科目群が開講される。
4年次は関心に合う研究室に所属。 |
| 8位 | 筑波大学 | 理工学群 物理学類 | 57.5〜66 | 物理学類内に宇宙物理(理論・観測)の研究グループがあり、銀河形成・電波天文学等を研究。
1~3年次前半は物理学の基礎及び実験などの実践的知識を積み上げ。 3年次後半から素粒子・宇宙物理学・物性物理等の専門科目を学ぶ。つくば32m電波望遠鏡などの設備も活用。 4年次に研究グループへ配属。 |
| 9位 | 神戸大学 | 理学部 惑星学科 | 61〜66 | 地球の中心から太陽系の果てまでの現象を連続的に扱う「惑星学」に特化した全国でも珍しい独立学科。4年次に研究室に配属。
地質学・岩石学・惑星宇宙物理学・計算惑星学など多彩な分野の教員が在籍し、野外調査・観測・実験・理論的解析の手法を幅広く学べる。 |
| 10位 | 九州大学 | 理学部 地球惑星科学科 | 57.5〜65 | 理学部の中で「物理学科」「化学科」「生物学科」「数学科」とともに設置された地球惑星科学の専門学科。
1年次は基幹教育科目を中心に基礎知識・教養を修得。2年次から地震・火山・大気・宇宙などの専門科目を学ぶ。 オレゴン州立大学との短期留学プログラムなど国際教育にも力を入れる。 |
| 11位 | 鹿児島大学 | 理学部 理学科(物理・宇宙プログラム) | 42.5〜47.5 | 2年次から物理・宇宙プログラムを含む専門5プログラムに分かれる。
希望プログラムがある場合は「プログラム別入試」、入学後に専攻を決めたい場合は「大括り入試」で入学後、2年次に専門分野を選択できる。 |
| 12位 | 愛媛大学 | 理学部 物理学コース(宇宙物理学研究室) | 47.5〜50 | 1年次に全学共通教育科目と理学部共通科目を履修。
2年進級時に希望する教育コースに所属し、後期より学生が希望するキャリアパスに応じて「標準プログラム」「科学コミュニケーションプログラム」「宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム」の3つの履修プログラムから選択。 |
※HOMES調べ(2026年3月現在)
【私立】天文学を学べるおすすめ大学・学科ランキング|名古屋や関西エリアも

天文学を学べるおすすめの私立大学ランキングを紹介します。
ランキングはホームズ独自の調査により、天文学の分野での研究実績や評価、指導者の存在や学習・研究環境などから総合的に判断してまとめました。
| 大学 | 学部・学科 | 偏差値 | 特徴 | |
| 1位 | 早稲田大学 | 先進理工学部 物理学科 | 67.5〜70 | 先進理工学部に設置された物理学科で、素粒子・宇宙物理から物性まで幅広い物理学を学べる。
1〜2年次で数学・物理の基礎を徹底的に固め、3年次以降は各研究室でより深い専門研究に取り組む。 |
| 2位 | 東京理科大学 | 理学部第一部 物理学科 | 55〜60 | 1〜2年次で物理・数学の基礎を固め、3年次から専門科目を本格的に履修。厳格な進級制度の下で実力を養える環境が整っている。 |
| 3位 | 立教大学 | 理学部 物理学科 | 57.5〜62.5 | 理学部物理学科に宇宙・素粒子系の研究室が設置されており、観測的・理論的アプローチで天文学・宇宙物理学を学べる。
少人数ゼミを重視した教育体制で、教員との距離が近く、ていねいな指導が特徴。 |
| 4位 | 京都産業大学 | 理学部 宇宙物理・気象学科 | 45〜52.5 | 全国でも珍しい「宇宙物理」と「気象」を組み合わせた独自の学科。地球規模の大気現象から宇宙論まで体系的に学べる。
キャンパス内の神山天文台を活用した「宇宙観測・解析実習」など実践的な演習科目が充実。 3年次から各自のテーマに特化した講義・実習に集中でき、観測データの処理・解析能力を着実に養う。 |
| 5位 | 法政大学 | 理工学部 創生科学科 | 55〜60 | 理工学部創生科学科に天文学・宇宙物理学系の研究室が設置されている。学際的なカリキュラムの中で宇宙や物理の基礎から応用まで学べる。
少人数の研究室体制で、4年次の卒業研究では担当教員の指導のもと専門テーマを深掘りできる。 理系就職に強い実績があり、大学院進学のほか企業の研究・開発部門への就職実績も豊富。 |
| 6位 | 青山学院大学 | 理工学部 物理科学科 | 52.5〜57.5 | 理工学部物理科学科に宇宙物理学・素粒子物理学系の研究室が置かれており、天文学に関連する観測・理論研究を進める環境がある。
1〜2年次で物理・数学・化学の基礎を幅広く習得し、3〜4年次に専門ゼミ・研究室へ移行する。 外部研究機関との連携も充実し、卒業後は大学院進学と就職の両方に実績がある。 |
| 7位 | 甲南大学 | 理工学部 宇宙理学・量子物理工学科 | 45〜50 | 全国でも希少な「宇宙理学」と「量子物理工学」を組み合わせた独自の学科名称が特徴。宇宙から素粒子・量子レベルまで一貫して学べる環境がある。
少人数教育を重視しており、教員と学生の距離が近く、ていねいな研究指導が期待できる。 関西の天文学関連施設とも連携しながら、観測・理論の両面から宇宙物理への理解を深めていく。 |
| 8位 | 中部大学 | 理工学部 数理・物理サイエンス学科 | 42.5〜47.5 | 2023年に新設された学科で、宇宙線・天文系研究室では宇宙線や光を用いて宇宙の構造・超新星爆発などの高エネルギー現象を研究。
キャンパス内に中部大学天文台を有し、天文観測や宇宙線測定装置の開発など実践的な卒業研究ができる環境が整っている。 |
| 9位 | 近畿大学 | 理工学部 理学科(物理学コース) | 42.5〜52.5 | 理工学部理学科の物理学コースに宇宙物理・素粒子関連の研究室が置かれている。
少人数教育によるきめ細かな指導が特徴。 1、2年次には研究の土台となる古典物理学、3年次には現代物理学と積み上げ、後期から4年次の卒業研究に向けてゼミ形式で学ぶ。 1年次には物理学の最新トピックを学ぶ「物理学最前線」、2年次にはコンピューターによる数値実験で物理学を理解する「計算物理学I、II」、3年次には日本語や英語で科学論文を読み書きする技法を身につける「科学論文」などユニークな科目も充実。 |
| 10位 | 岡山理科大学 | 生物地球学部 生物地球学科(天文学コース) | 35〜37.5 | 全国でも珍しい天文学の専門コースを学部レベルで提供。生物地球学部という独自の学部構成の中で、天文学を系統的に学べる。
観測設備や天文関連の実習科目が充実しており、実際のデータを扱う実践的な教育を受けられる。 天文学の知識に加えて地球科学・生物学的視点も養えるため、卒業後は教員や天文関連施設での活躍も期待できる。 |
※ホームズ調べ(2026年3月現在)
天文学を学べる大学や学科選びのポイント

大学で天文学を専門的に学びたい人が、大学や学科選びで押さえておくべきポイントを解説します。
1.目的に合う天文学が学べる大学と科を見極める
大学選びで最も重要なことは、自分の学びたい領域や研究テーマに合う大学・学科を見極めることです。
天文学と一口に言っても、研究テーマやアプローチの方法は多岐にわたります。また、物理学の理論から宇宙の仕組みを解明する領域もあれば、望遠鏡による観測やデータ解析の結果をもとにする領域もあります。
天文学や宇宙物理学を志す人にとって、一般的には研究実績が豊富な国公立大学が有利ですが、宇宙物理を専門的に学べる学科や設備を有し、学生のキャリアパスに応じた魅力的なカリキュラムや研究室を設けている私立大学も多数あります。
学部や学科の名称や偏差値だけでは自分の目的に見合うか判断しにくいため、複数の大学や学科の特徴をていねいに比較してみることが大切です。
2.天文学や宇宙を学べる講義数や内容、教員数や研究テーマを確認する
大学で天文学を専攻したい場合は、入学後に充実した指導を受けられる体制が整っている大学・学科を選ぶことが重要です。
高度な専門性を要する天文学や宇宙物理学の学科は、1年次は基礎科目の習得、2~3年次から希望のテーマごとに専門性を深める傾向があります。大学の要項や学科の公式サイトなどで希望するテーマの講義が開講されているか、講義数や内容が充実しているかも確認しておきましょう。
3~4年次には研究室に所属し、4年次には卒業研究を行うのが一般的です。大学で天文学を極めたい人は、卒業研究のある大学を選び、希望するテーマの研究を指導できる教員の有無や人数も確認しておきましょう。
3.大多数が大学院進学|天文学を学べる大学・学科卒業生の進路を確認する
大学・学科選びでは、卒業生の進路から、自分が描くキャリアの実現につながる大学・学科かどうかを確認しましょう。
天文学や宇宙物理の分野は研究機関や企業の研究職を目指す人が多く、大学院に進学して研究を深める傾向があります。一方で、専門知識やデータ解析・プログラミングなどのスキルを活かして、就職を選ぶ人もいます。
大学院への進学を希望するのであれば修士課程や博士課程の有無と進学実績、他大学や研究機関との連携や進学実績などをチェックすることが重要です。
なお、学部では基礎を重視し大学院から本格的な研究に取り組む大学もあれば、学生の多様なキャリアパスに応じたコースを設定している大学も増えています。就職希望者であれば、卒業生の就職実績とともに、学部で専門分野をどれだけ学べるかも確認しておきましょう。
4.天文学を学べる研究環境が充実した大学・学科かどうかを確認する
研究環境の充実度も、天文学の大学・学科選びの重要な指標です。
具体的には、大学独自の観測施設の有無や、研究機関や国際的な観測プロジェクトとの連携、スーパーコンピューターや数値シミュレーション設備の整備状況などに注目してみましょう。
さらに、博士課程まで設置されている大学であれば、学部から大学院まで一貫した研究体制の中で天文学を深く学べます。
オープンキャンパスや大学説明会を積極的に活用し、実際の研究室の雰囲気や設備を自分の目で確かめることをおすすめします。
天文学を学べる大学と学科の入試傾向

天文学を学べるいずれの大学・学科においても、天文学・宇宙物理学を学ぶ基礎となる数学と物理の実力が合否の鍵を握ります。さらに、最先端の研究を進めるうえで欠かせない英語の実力も重視されます。
国公立大学の場合、共通テストでは英語・数学・理科(2科目)・国語・地歴公民の6〜7教科が必要です。個別試験では数学・物理・化学・英語という構成が一般的です。2年次以降に天文学などの専攻を選定する大学も多く、入試の時点では総合的な学力が重視されます。
私立大学の場合は、英語・数学・物理の3科目で受験できる大学が多く、共通テスト利用入試も広く設けられています。
早い段階から天文学を学ぶうえで不可欠な物理や数学の基礎固めに取り組むとともに、各大学の入試傾向を把握して、対策を講じることが大切です。
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天文学は数学・物理の土台のうえに、最先端の研究成果を発掘・開拓していく力が求められる領域です。大学で天文学を深く学びたいのであれば、受験の対策と並行して、将来のキャリアも見据えた大学・学科選びが重要です。
天文学を学べる大学・学科選びのポイントを改めて整理します。
- 自分の研究したいテーマ・目的に合う学科・研究室を見極める
- 天文学・宇宙物理の講義数・教員数・研究テーマを確認する
- 大学院進学を含め、将来のキャリアを見据えた進路設計が可能か確認する
- 観測設備・スーパーコンピューターなどの研究環境の充実度を確認する
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