2026年6月7日
高校生 その他獣医のなり方について!大学一覧・偏差値・費用をわかりやすく解説

「獣医になるにはどの進路を選べばいい?」
「大学の偏差値や費用を知りたい」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
獣医になるには、6年制の獣医学部(獣医学科)を卒業し、獣医師国家試験に合格する必要があります。
本記事では、進学先や大学一覧、偏差値、学費の目安をわかりやすく解説します。
獣医師の主な仕事内容とは?

獣医師の主な仕事内容は、大きく4つに分類されます。
具体的には「動物病院で働く獣医師」「家畜を診療する獣医師」「公務員として働く獣医師」「研究機関・企業で働く獣医師」の4つです。
ペット医療のイメージが強い職業ですが、実際には食の安全や公衆衛生を支える重要な役割も担っています。
ここでは、それぞれの仕事内容について詳しく紹介します。
動物病院で働く獣医師
動物病院で働く獣医師は、犬や猫などのペットを中心に診療を行います。
診察や手術、投薬、予防接種に加え、病気の早期発見や予防医療にも対応します。
さらに、飼い主に対して適切な飼育方法や健康管理のアドバイスを行うことも重要な役割です。
近年は医療の高度化や専門分化が進み、人間の医療に近いレベルの治療が求められるようになっています。
家畜を診療する獣医師
家畜を診療する獣医師は、牛や豚、鶏などの産業動物の健康を管理する仕事です。
病気の予防や治療に加え、感染症の拡大防止、衛生管理の指導も行います。
また、繁殖管理や飼育環境の改善を通じて、生産性の向上にも貢献しています。
安全な食品供給を支える、社会的にも非常に重要な役割を担っています。
公務員として働く獣医師
公務員獣医師は、自治体や国の機関で働き、公衆衛生に関わる業務を担います。
食品の安全性を確保するための検査や監視、感染症の予防対策などが主な仕事です。
また、動物愛護の推進や、狂犬病などの人獣共通感染症への対応も行います。
動物と人の両方の健康を守る、社会的責任の大きい役割です。
研究機関・企業などで働く獣医師
研究機関や企業で働く獣医師は、医薬品やワクチンの開発、動物の健康に関する研究に携わる仕事です。
大学や研究所では、病気の原因解明や新しい治療法の開発に取り組みます。
また、製薬会社やペット関連企業では、安全性の確認や品質管理、商品開発などにも関わります。
専門知識を活かして、医療や産業の発展に貢献できる分野です。
高校生が獣医になるには?

獣医になるには、獣医学部(獣医学科)を卒業し、獣医師国家試験に合格する必要があります。
高校生から獣医になるまでの基本的な流れは、以下の通りです。
・高校で理系科目を中心に学習する
・獣医学部(獣医学科)のある大学に進学する
・大学卒業後に獣医師国家試験を受験する
獣医学部への進学は難易度が高い傾向があるため、高校生のうちから計画的に準備することが大切です。
高校では理系科目を中心に勉強する
獣医学部を目指す場合、数学・理科(特に生物・化学)を中心に学力を高めることが有効です。
獣医学では、動物の体の仕組みや病気の原因、薬の作用などを理解するために理系の知識が欠かせません。
多くの大学の入試では、理系科目が重視されるため、早い段階から基礎を固めておくことが大切です。
また、英語の配点も高い傾向にあるため、バランスよく対策しておきましょう。
獣医学では英語の論文や文献を読む機会が多く、専門知識を学ぶうえで英語力が求められます。
獣医学部(獣医学科)のある大学に進学する
獣医を目指す場合は、6年制の獣医学部(獣医学科)に進学します。
進学先は限られているため、早めに目標を決めて計画的に受験対策を進めることが重要です。
【参考資料】
公益社団法人 日本獣医師会「獣医になるには」
https://jvma-vet.jp/works/becomeveterinarian.html
大学卒業後に獣医師国家試験を受験する
獣医学部を卒業すると、獣医師国家試験の受験資格が得られます。
試験では、基礎医学から臨床、公衆衛生まで幅広い知識が問われます。
農林水産省の資料によると、第76回獣医師国家試験(令和7年度)の合格率は68.4%で、近年は70%前後で推移しています。
試験に合格すると獣医師免許が与えられ、動物病院や公務員、企業などさまざまな分野で働くことが可能です。
在学中から国家試験を見据えて学習を進めることが、合格への近道となるでしょう。
【参考資料】
農林水産省「獣医師国家試験の結果(過去6年間)」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/zyui/shiken/attach/pdf/shiken-148.pdf
獣医になるには何学部?進学する大学

獣医になるには、大学の獣医学部(獣医学科)に進学します。
ここでは、進学先や学習内容についてわかりやすく解説します。
獣医学部(獣医学科)に進学する
獣医師になるには、獣医学部(獣医学科)がある大学に進学することが求められます。
大学によって学部や学科の名称は異なりますが、卒業すれば獣医師国家試験の受験資格が得られます。
進学先を選ぶ際は、カリキュラムや実習環境、国家試験の合格率なども確認しておくとよいでしょう。
獣医学部(獣医学科)は6年制の学部
獣医学部(獣医学科)は6年制です。
専門知識と技術を段階的に身につけるカリキュラムが組まれています。
卒業すると、獣医師国家試験の受験資格を得られます。
獣医学部(獣医学科)で学ぶ主な学習内容
獣医学部(獣医学科)では、解剖学や生理学、病理学、薬理学など、動物の体や病気、治療に関する専門知識を学びます。
さらに、感染症や公衆衛生、食品の安全に関する分野など、人の健康に関わる内容も含まれます。
基礎から専門へと学びを深め、臨床実習や現場研修を通じて実践的な知識と技術を身につけていく流れが一般的です。
専門学校では獣医師になれない
専門学校では獣医師国家試験の受験資格が得られないため、獣医師になることはできません。
ただし、動物看護師やトリマーなど、動物に関わる他の職業を目指す場合には、専門学校という選択肢もあります。
獣医学部(獣医学科)がある大学一覧(国公立・私立)と偏差値
2026年3月時点で、獣医学部(獣医学科)がある大学は、全国で17校のみです。
以下に大学名、学部・学科、偏差値の目安を一覧でまとめました。
| 区分 | 大学名 | 学部・学科 | 偏差値目安 |
| 国立 | 北海道大学 | 獣医学部 | 65〜68 |
| 国立 | 帯広畜産大学 | 畜産学部・共同獣医学課程 | 60〜63 |
| 国立 | 岩手大学 | 農学部・共同獣医学科 | 60〜62.5 |
| 国立 | 東京大学 | 農学部・獣医学専修 | 67.5〜70 |
| 国立 | 東京農工大学 | 農学部・共同獣医学科 | 62.5〜65 |
| 国立 | 岐阜大学 | 応用生物科学部・共同獣医学科 | 60〜62.5 |
| 国立 | 鳥取大学 | 農学部・共同獣医学科 | 60〜62.5 |
| 国立 | 山口大学 | 共同獣医学部 | 60〜62.5 |
| 国立 | 宮崎大学 | 農学部・獣医学科 | 60〜62.5 |
| 国立 | 鹿児島大学 | 共同獣医学部 | 60〜62.5 |
| 公立 | 大阪公立大学 | 獣医学部 | 60~63 |
| 私立 | 酪農学園大学 | 獣医学群・獣医学類 | 57.5〜60 |
| 私立 | 北里大学 | 獣医学部 | 57.5〜60 |
| 私立 | 麻布大学 | 獣医学部 | 60〜62.5 |
| 私立 | 日本大学 | 生物資源科学部・獣医学科 | 60〜62.5 |
| 私立 | 日本獣医生命科学大学 | 獣医学部 | 57.5〜62.5 |
| 私立 | 岡山理科大学 | 獣医学部 | 55〜57.5 |
獣医学部(獣医学科)は全国17校のみ
獣医学部(獣医学科)が設置されている大学は、国立10校・公立1校・私立6校の計17校と限られています。
設置数が少ない理由としては、国家資格に直結する専門性の高さや大規模な実習設備が必要となる点が挙げられます。
国公立大学の獣医学部(獣医学科)
獣医学部(獣医学科)がある国公立大学は、以下の11校です。
・北海道大学
・帯広畜産大学
・岩手大学
・東京大学
・東京農工大学
・岐阜大学
・鳥取大学
・山口大学
・宮崎大学
・鹿児島大学
・大阪公立大学
東京大学や北海道大学などの難関大学は偏差値が高く、共通テストと二次試験の両方で高得点が求められます。
また、地方の国立大学でも倍率が高くなる傾向があるため、安定した学力が必要です。
なお、公立大学で獣医学部を設置しているのは、大阪公立大学のみです。
私立大学の獣医学部(獣医学科)
獣医学部(獣医学科)がある私立大学は、以下の6校です。
・酪農学園大学
・北里大学
・麻布大学
・日本大学
・日本獣医生命科学大学
・岡山理科大学
北里大学や麻布大学、日本獣医生命科学大学などは歴史と実績があり、臨床・研究の両面で高い評価を受けています。
また、近年は私立でも難易度が上がっており、しっかりとした受験対策が求められます。
獣医学部(獣医学科)の偏差値の目安
獣医学部(獣医学科)の偏差値は、50〜70程度が目安とされており、全体的に高い水準です。
国公立大学の偏差値は60以上が中心で、東京大学などの難関大学では70前後に達することもあります。
一方、私立大学の偏差値は50〜63程度が中心ですが、人気校では国公立に近い難易度となる場合もあります。
ただし、偏差値はあくまで目安であり、大学ごとの試験科目や配点、共通テストの得点率なども踏まえて、志望校を選ぶことが重要です。
獣医になるには大学の費用はいくら?

獣医師になるための大学費用は、国公立大学で約350万円、私立大学では1,300万〜1,500万円程度が目安です。
獣医学部(獣医学科)は6年間通う必要があるため、一般的な4年制学部と比べて学費が高くなる傾向があります。
国公立大学の費用
国立大学の獣医学部の学費は、文部科学省が定める標準額を基準としており、全国的に大きな差はないとされています。
主な費用の目安は、以下の通りです。
・入学金:約28万円
・授業料(年間):約54万円
・6年間の総額:約350万円
公立大学の学費は、国立と同程度の水準が多いものの、条件によって金額が異なる場合もあります。
また、授業料の改定や実習費などが加わることもあるため、実際の費用は多少前後します。
国公立大学の費用は比較的ばらつきが小さいため、目安を立てやすいのが特徴です。
【参考資料】
文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」
私立大学の費用
私立大学の獣医学部の学費は、大学ごとに設定されており、国立大学と比べて高額になる傾向があります。
文部科学省のデータによると、医歯系学部の初年度納付金は約480万円とされていますが、獣医学部の学費はこれより低いケースが一般的です。
私立大学の獣医学部では、各大学が公式サイトで学費を公表しており、具体的な金額を確認することができます。
たとえば、北里大学の獣医学部では、以下のような学費が設定されています。
・入学金:約30万円
・授業料(初年度):約150万円
・施設設備費:約53万円
・2年目以降の年間学費:約223万円
・6年間の総額:約1,350万円
また、麻布大学の獣医学部の学費は、次のとおりです。
・入学金:約25万円
・授業料(初年度):約180万円
・施設設備費:約58万円
・2年目以降の年間学費:約232万円
・6年間の総額:約1,300万円
私立大学の獣医学部への進学を検討する際は、志望校の募集要項や学費ページを確認しておきましょう。
【参考資料】
文部科学省「令和7年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
https://www.mext.go.jp/content/20251226-mxt_sigakujo-000046463_1.pdf
北里大学公式サイトhttps://www.kitasato-u.ac.jp/jp/index.html
麻布大学公式サイトhttps://www.azabu-u.ac.jp/
国公立大学と私立大学の費用まとめ
国公立大学は私立大学と比べて、費用を抑えられる傾向があります。
一方で、私立大学は総額が高くなるケースが多いため、事前の資金計画が重要になります。
獣医を目指す場合は、進路だけでなく費用面も含めて早めに確認し、計画的に準備を進めることが大切です。
なお、学費は大学や条件によって異なるため、あくまで目安として考えましょう。
獣医になるにはどんな勉強が必要?受験対策のポイント

獣医になるには、大学受験に対応できる高い学力を身につけることが重要です。
英語は長文読解を中心に語彙力を強化し、数学は記述式を意識して標準から応用問題まで解ける力が求められます。
生物や化学は暗記に偏らず、仕組みや流れを理解することが大切です。
また、志望校の出題傾向に合わせて過去問を活用し、共通テスト対策も早めに進めることが合格へのポイントです。
獣医になるにはHOMESで早めに進路の準備をしよう!

獣医になるには、早い段階から計画的に学力を伸ばしていくことが重要です。
獣医学部(獣医学科)は偏差値が高く競争率も激しいため、独学だけでは十分な対策が難しいケースも少なくありません。
そのため、学習に不安がある場合は、個別指導塾などのサポートを活用しながら学習を進めるのも一つの方法です。
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